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報告書

原子炉運転員タスクシミュレーションモデルOPPSの性能評価

吉田 一雄

JAERI-M 91-039, 78 Pages, 1991/03

JAERI-M-91-039.pdf:1.88MB

原子炉異常時の運転員の認知的ふるまいを計算機で模擬する手法の開発の一環として、米国オークリッジ国立研究所が開発したOPPSモデルを、汎用のタスクネットワーク解析プログラムMicro-SAINTを用いて作成し、これを用いてタスクネットワーク解析手法に基づく運転員のふるまいのモデルの評価を行った。評価にあたっては、異常事象としてBWRでの逃し弁誤開を想定し、その時の運転員のふるまいを例題にして解析を実施した。さらにMicro-SAINTの基本的な性能を評価するとともに、OPPSモデル内のタスク表現で問題と考えられる点について検討した。その結果、Micro-SAINTを用いたモンテカルロシミュレーションでは、乱数シードがタスクの実行時間分布及び確率的分岐割合に影響を及ぼす可能性があること、OPPSモデル内の繰返し操作の表現方法では、タスク実行時間に分布がある場合、標準偏差を正しく計算できないこと等が明らかになった。

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